• 槍ヶ岳に沈む夕陽(5月中旬) Photo by Kenji Shimadate

  • 天の川(深夜1時頃撮影/5月中旬) Photo by Kenji Shimadate

  • ミネザクラ(タカネザクラ/5月下旬) Photo by Kenji Shimadate

  • 中央アルプスと茅野の夜景(5月中旬) Photo by Kenji Shimadate

  • 七ツ池と朝焼け雲(5月上旬) Photo by Kenji Shimadate

  • クロウスゴ(5月下旬) Photo by Kenji Shimadate

Category: 山小屋便り

まだまだ残雪期

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅付近ではカラマツの新緑が始まりました。 標高1800m付近にやっと若葉の季節が訪れたばかりなので、標高2500mに迫る北横岳の新緑の季節はまだまだ先となります。それどころかヒュッテ近くの七ツ池では氷の隙間からやっと水面が出始めたところなのです。 ロープウェイ駐車場から見上げる北横岳には雪が無いように見えますが、陽当たりの悪い樹林内には1m前後の雪が残っています。 登山道も陽当たりの悪い所を中心に残雪や氷があり、坪庭から北横岳山頂までの6割程度が氷雪路となっている状況です。アイゼン等の滑り止めを付けずに登下降できる方もいますが、氷の箇所は慎重に行動しても滑るのでアイゼン


雪解けと新雪

6日の夜に新雪が5㎝ほど積もりました。 たかが5㎝ですが、冷たい残雪の上に積もった新雪は消えるのに2日ほどかかるため雪解けはさらに遅れてしまうのです。 今現在の残雪量は例年の4月末の状況で、今年の雪解けは1週間から10日ほど遅れています。 今後の気温が高い傾向であれば例年並みの残雪量に近づいていきますが、気温が低い状態が続けば八ヶ岳開山祭の行われる6月始め頃でも登山道の半分近くが氷雪路となってしまうかもしれません。 そうなってしまうと残雪を気にせずに登山ができるようになるのは6月20日以降となってしまうのです。 GW期間中の入山者は例年よりも少なかったのですが、相変わらず氷雪対策不足の登山者が


天の贈り物

先週の初夏のような陽気が嘘のように感じられる肌寒いGWの始まりとなりました。 この冷え込みのおかげで28日の日曜日の空には色付く内暈や環水平アーク、さらにはリング状の幻日環といった気象(大気)光学現象が出現したのです。 これらは特殊な条件がそろった時に薄い雲に映し出される現象で、内暈は月に数回、環水平アークは年に数回は見ることができます。ただ今回のような長く色鮮やかな環水平アークはなかなか見られず、数年に一度しか見られないと言われるリング状の幻日環は初めて目にするものでした。 天からの贈り物としか思えない今回の環水平アークと、天頂に描かれたダイヤモンドリングような幻日環は生涯忘れることのないよ


春山シーズンの幕開け

ロープウェイの点検運休も終わり、麦草峠付近の国道299号の冬季閉鎖が解除されたことで本格的に春山シーズンが幕開けしました。 春山と言っても新緑や花の時期ではなく、残雪の春山なので勘違いされないようにしてください。 4月に入ってからも30㎝程度の降雪が2回あったことで、日当たりの良い南斜面を除けば雪解けはあまり進んでおらず、陽当たりの悪い樹林内には1m以上の残雪がたっぷりとあるのです。 登山道の状態ですが、除雪された坪庭の観光客向けの周遊路を除けばほぼ積雪があります。気温が高い時は雪道を踏み抜いたりシャーベット状の雪で靴が濡れやすいので足回りの濡れ対策は重要です。逆に気温が低い時は登山道が氷化し


2度目の冬

4月1日よりロープウェイの点検運休が始まりました。(点検運休は19日まで) 毎年この運休が厳しかった冬山に区切りをつける風物のように感じられるのですが、今年はどうもその雰囲気が違うのです。 運休直前の3月30日の昼頃より31日の朝までに30㎝の新雪が積もり、4月1日に15㎝、2日にも10㎝程の新雪が積もってしまったため今が今冬の最大積雪量となっています。 さらに気温も低い傾向で最低が-15℃程度、最高でも-7℃程度までしか上がりません。1ケ月以上前の2月後半は記録的な少雪傾向で残雪期のような雰囲気だったことを思い返すと、今の様子はまるで2度目の冬が訪れているかのようです。 運休が明ける頃には残


月夜

2月末日から雪が増え始め、3月10日夜から11日の朝までにやや重い新雪が40㎝も積もりました。 この新雪の吹き溜まりは場所によっては腰以上の深さがあり、スコップを使いながらのラッセルを所々で強いられたことで小屋からロープウェイへ下るのに2時間近く費やすことになったのです。 急激に積雪量が増えたことで小屋周りの除雪に割く時間が増え、スノーシューを履いた荷上げでは思うように荷物を上げられず苦労することになりましたが、今冬で最も綺麗な雪景色を見られたことは幸いでした。 疲れた体を休ませたかったところでしたが、月明かりに柔らかく照らされる雪景色があまりにも美しすぎたので、思わず夜遊び(月下での写真撮影


3月の油断

雪の少ないところへ追い打ちをかけるように、2月下旬は気温が高く晴れる日が多かったため山の様子は4月20日頃の残雪期のような状態となっていました。 しかし2月28日に20㎝、3月3~4日にかけて30㎝以上の降雪があったので冬山の様相を取り戻してくれたのです。 総積雪量も平均で1m程度となり、今冬の最大積雪量にもなりました。 それでも例年の半分程度の積雪量しかないので物足りなさはありますが今は雪山らしさを十分に感じられます。(ただし樹氷は晴れるとすぐに崩れてしまいます) 記録的な少雪の影響でこの近辺の雪山初心者向けと紹介される入笠山や霧ヶ峰では、雪が少なすぎて雪山らしさを楽しむことができないようで