踏み跡

最近は雲に包まれたり小雪の舞う日が多かったのですが、8日は朝から好天に恵まれて久しぶりに朝陽や眺望を楽しむことができました。

樹氷と朝陽(2月8日撮影) Photo by Kenji Shimadate

樹氷と朝陽(2月8日撮影)

先日、八ヶ岳の山小屋経営者の会合がありました。

その席で聞いた話ですが、登山道以外へ付けられたスノーシューの踏み跡に迷い込み遭難しかけた登山者が公的な機関に対策を求めることがあったようです。

遭難しかけた方は他の人が同じような目に合わないことを願って対策を求められたのだと思いますが、客観的にみてしまうと本当の登山ルートを間違えたことに気付かず突き進んだ方が悪いということになってしまうのです。

南峰から望む八ヶ岳と南ア(2月8日撮影) Photo by Kenji Shimadate

南峰から望む八ヶ岳と南ア(2月8日撮影)

本来雪山は登山実績に裏付けられた経験と身に付けた能力の高い者だけが目指す場所なので、地図読みや現在地の確認を怠り、且つ登山ルートを間違えたことにも気付かず進んでしまうような初歩的なミスはあってはならないことになります。ところが北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅周辺には、初歩的なミスを犯してもそれにすら気付かないような登山者が多く訪れているのです。

溶岩台地の坪庭には道迷いをしないようにと散策路及び登山道にはポールを立ててあるのですが、それらを無視して好き勝手に歩くスノーシューの踏み跡が幾筋もできてしまいます。中には坪庭内の北横岳分岐点を通らない踏み跡もあり、そのラインを歩いてしまうと北横岳の分岐点に辿り着けずに坪庭内を彷徨ってしまうこともあるのです。

他人の踏み跡ばかりを頼りにして歩いているとそのようなことが起きてしまうので、たとえ踏み跡があったとしても本当の登山ルートの正否を自分で判断しなければなりません。正否の判断を怠りこの踏み跡が○○に続いているはずだと思い込むことが最も危険です。

またスノーシューで登山道以外へ入り込む方は自ら道迷いをする行為を行っているという自覚を持っていただき、地図読みもビバークもできないような方が大きく登山道を外れるのは自殺行為であるということも理解しておく必要があるのです。

そして、そのような踏み跡へ誘われるように入り込んでしまう一般登山者も地図読みや一晩のビバークもできないようであれば命を落としてしまうこともあるのです。

ハッキリ言ってしまうと山頂駅周辺から入山する登山者の半分以上は一晩のビバークに耐えられそうもありません。

しかし、長野県登山条例があることで救助する側の長野県や遭難防止対策協会は、登山者は山の危険を理解の上で相応の対策をして入山していると考えています。夕方近くになって「道に迷ったから救助してほしい」と言われても当然のように「二次遭難防止のため救助は翌日」となってしまうのです。

雪山で死んでしまってもおかしくないような入山者が多くなっているにもかかわらず救助する側に夜間救助等の対応策ができていないのが実情なので、現段階では入山する側が遭難しないための努力を惜しまず、遭難した時には自力で命を繋ぎ止めなければならないという意識を高めていただかなければなりません。

誤った踏み跡を辿り続けるとどうなってしまうかくらいは想像できると思います。自己の不注意で遭難しないようくれぐれもお願いいたします。

※日没時間が早いので早着を心掛けてください。

※登山道を滑り降りてしまう人が後を絶たないため、アイゼンは6本爪以上のものをご用意いただく方が無難です。

※スノーシューを登山道以外で楽しむ方は植生を傷めないようお気を付けください。

※アイゼンやスノーシューを装着したまま建物内へは入らないでください。

【山のようす 2月8日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は、最低が-22℃~-15℃、最高は-15℃~-10℃です。

暖気が入り気温が上昇することもありますが、装備等は寒い方へ対応できるものをご用意ください。

積雪量は例年よりも少なめで、現在の積雪量は平均で約130㎝、吹き溜まりは200㎝以上となっている場所もあります。

北横岳以北へのトレースはないものとお考えください。

山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。

【予約状況 2月8日現在】

2月24日は満室となりました。

3月13日は都合により宿泊できません。

宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

定員制と予約人数に合わせて食材を買出しして背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。

当ヒュッテは定員制です。相部屋が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。

現在の食事の時間は夕食が17時30分頃~19時終了、朝食は6:30~7:30までとなります。

食事は相席で、おかずを取り分けあって食べるスタイルとなります。

宿泊予約されている方は遅くとも16時までに到着してください。積雪期は15時頃までに到着できる計画を立てるようお願いします。

翌日のお弁当はできません。

また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
http://kitayoko.fine.to/information

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

登山道の状況が変化しやすい時期です。思いのほか歩行時間がかかることがあるので行程計画は無理のないものにしてください。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。
最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

【お知らせ】

当ヒュッテは昼食の提供をしておりません。また不定休となっているので休憩利用ができないことがあります。

当ヒュッテは救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

国道299号の麦草峠付近は冬季通行止めです。

北八ヶ岳ロープウェイの営業時間は9:00~16:00までです。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】

営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)

夏期料金(6月〜9月)
1泊2食付き 8000円
1泊夕食付き 6900円
素泊まり 4800円

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して400円増しとなります。

冬季料金(12月〜3月)
夏期料金に対して800円増しとなります。

収容/30人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702