秋山の危険

草木の葉色が少しずつ変わり始めて、秋の気配が感じられるようになりました。

山上では朝の気温が5℃以下となることが普通となり、日中でも涼しいではなく寒いと感じることも多くなっているのですが、山が寒くなっているということを意識せずに小さなザックで半袖・短パンの格好で入山している方を目にします。

この時期は生活圏と山岳地との季節感が大きく異なるため経験の少ない方が防寒対策不足となってしまうのはやむを得ないことなのかもしれません。ただ経験があろうがなかろうが防寒対策不足の人には万が一の時に自然の厳しさが容赦なく襲い掛かり、命にかかわることにもなるのです。

草紅葉始まる七ツ池(9月8日撮影) Photo by Kenji Shimadate

草紅葉始まる七ツ池(9月8日撮影)

近年は楽に登山できるようにと荷物を軽量にする傾向にあります。山で必要なものをできるだけ軽量なものに交換するのであれば問題はないのですが、厳しい自然環境の中で命を繋ぎ止めることに必要なもの(十分な食料や飲料水、救急キット、ライト、着替えや防寒着等)まで省いてしまう方が多くなっているのが気がかりでなりません。

困ったら救助隊や山小屋に救いの手を求めればいいと考えている方もいるかもしれませんが、運良く救助要請ができたとしても救助隊は直ぐに駆けつけてくれるわけでもなければ、近くに有人の山小屋があったとしても山小屋が何でも対応できるとは限らないのです。

苔の中の秋の風情 Photo by Kenji Shimadate

苔の中の秋の風情

私はどちらかというと困っている人へ積極的に便宜を図る方ではありません。楽をするために必要なものを持たなかったことで不都合が起きたとすれば、それはその人の責任であって、こちらが積極的に手を差し伸べるべきではないと考えるからです。私を冷たい人間と思われてもかまいませんが、何らかの事情で下山できなかったり山小屋に辿り着けずに山中で一夜を明かさなければならなくなった時には、各自が持っている荷物で命を守らなければならないということは理解していただきたいと思います。

冬山に限らず秋山でも低体温症や凍死といった遭難事故が起きています。先に記しましたが生活圏との季節感の違いが防寒対策不足を招く原因で、それが秋山の危険なところです。

標高2500mの9月中下旬の気温は東京都心の真冬の気温と言えばわかりやすいと思いますが、山ではそこに風が加わるので体感温度はもっと下がります。

ポカポカ陽気となり防寒着が不要となることもあるかもしれませんが、山の装備は厳しい自然環境の中で命を守るために必要なもので、使わずにすめばそれに越したことはないのです。

日没時間が早くなってきているので早着を心掛けていただき、必要な装備と寒さ対策万全で秋の山をお楽しみください。

※北横岳一帯は特別保護地区に指定されているため、キノコや木の実の採取は禁じられています。

※天気予報は目安でしかありません。当り前のことですが雨が降ることを前提で登山計画を立てるようにしてください。

※登山道の分岐点で進むべきルートを間違える事例をよく聞きます。分岐点ではコンパスと地図を使って方向確認を必ず行うようにしてください。

※乳幼児を背って登山される場合は転倒時に重大事故となる可能性が高いので十分注意してください。

【山のようす 9月11日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は、最低が2℃~7℃、最高は8℃~15℃です。

最低気温が氷点下となることもあるので防寒対策は必須です。

今後の天候に左右されますが、七ツ池の紅葉の見頃は例年並みの9月25日~30日頃になると予想します。

山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。

【予約状況 9月11日現在】

現在満室となっている日はありません。

宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

定員制と予約人数に合わせて食材を買出しして背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。

当ヒュッテは定員制です。相部屋が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。

現在の食事の時間は夕食が17時30分頃~19時終了、朝食は6時00分~7時00分終了です。

食事は相席で、おかずを取り分けあって食べるスタイルとなります。

宿泊予約されている方は遅くとも16時までに到着してください。

翌日のお弁当も要予約となります。(簡素なものになります)

また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
http://kitayoko.fine.to/information

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

登山道の状況が変化しやすい時期です。思いのほか歩行時間がかかることがあるので行程計画は無理のないものにしてください。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

【お知らせ】

当ヒュッテは昼食の提供をしておりません。また不定休となっているので休憩利用ができないことがあるのでご注意ください。

当ヒュッテは救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

麦草峠公共駐車場や白駒池駐車場は満車で駐車できないことがあります。

【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】

営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)

夏期料金(6月〜9月)
1泊2食付き 8000円
1泊夕食付き 6900円
素泊まり 4800円

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して400円増しとなります。

冬季料金(12月〜3月)
夏期料金に対して800円増しとなります。

収容/30人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702