残念な新雪

春分の日以降に新雪が50㎝ほど積もり、総積雪量は170㎝程度となりました。

今回積もった雪はとても軽い雪で、もっと早い時期に降ってくれればフカフカの新雪を喜ばれる方が多かったかもしれませんが3月末にもなると雪山を楽しまれる方は少なく、せっかくの新雪も喜ばれることのない残念な雪となってしまったのです。

夜明け前の天の川(3月25日撮影) Photo by Kenji Shimadate

夜明け前の天の川(3月25日撮影)

昨日の栃木県で起きた雪崩で若い命が奪われてしまう痛ましい事故がありましたが、北横岳でも急傾斜であれば樹林内を雪が流れ落ちることがあります。雪崩と言うほどの規模のものは今まで起きてはいませんが、雪面が硬くなっている上に新雪が積もっているので雪崩への注意は怠らないようにしなければなりません。

特に三ツ岳Ⅰ峰から雨池山との鞍部までの間は急傾斜の直登路となっているため要注意箇所となります。また、急傾斜面を滑って遊ぶようなことも止めた方が無難です。

坪庭の北横岳分岐付近 Photo by Kenji Shimadate

坪庭の北横岳分岐付近

話は変わります。坪庭には登山ルートを示すポールが立てあり、この目印通りに歩けば坪庭のほぼ中央にある北横岳分岐の道標に導かれるのですが、登山ルートを無視して歩かれる方が北横岳分岐点に辿り着けずに彷徨ってしまうことがありました。

ロープウェイの方や山小屋の人達が「道迷いをしないように」と立てた目印を無視して道迷いをされたのでは我々に打つ手はありません。ついでに…山小屋の屋根から雪や氷塊が落ちることがあるためロープを張って軒下への立ち入りを規制しているのですが、ロープを超えてツララを採ろうとする人がいます。

ツララの下がる軒下が危険ということは常識的な事ですが、そんなことも知らずにロープをわざわざ超えて軒下まで入り込まれたのではどうすることもできません。

危険に対する注意力が足りないばかりか張ってあるロープを超えて行くような人達に遭難防止のための注意喚起などを行っても無駄なのではないかと思い、どうするべきかと考えさせられてしまいます。

ツララと朝陽(ヒュッテ2階より28日) Photo by Kenji Shimadate

ツララと朝陽(ヒュッテ2階より28日)

標高2500mに迫る冬山に臨む場合はそれ相応の登山レベルに達している必要があるのですが、ここにはロープウェイがあり山頂駅から北横岳の標高差は250mしかないので遊び感覚の登山が行われてもやむを得ないことかもしれません。

登山ルートを示す目印の意味さえ知らず、先に歩いた人の踏み跡だけを頼りにするような初心者だけでの登山は本来行うべきではないのですが、今冬はなぜだか冬山のハードルが低くなってしまったようで、装備や知識の足りていないような方が多く訪れていたのが実情ではありました。

ロープウェイのある山の落とし穴と言うべきかもしれませんが、標高の高いところに簡単に来れてしまうことで厳しい自然環境に身を投じるという感覚が鈍っている場合があるのです。

桜の開花が話題となり始めていますが山上はまだまだ冬山の厳しさをみせることがあります。

生活圏と山岳地の季節感が大きくかけ離れている時期なので、都会の陽気に惑わされることのないようお気を付けください。

※積雪量の増加に伴い道標が完全に埋もれてしまっているところもあるので注意してください。

※登山道以外へ立ち入る方は自然を傷めないよう心掛けてください。

※目印に立ててあるポール(予備のものを含む)を持ち去らないでください。

※北横岳以北の山小屋は冬季閉鎖となっています。またこの方面への入山者は少ない
ので登山道は不明瞭となります。

※アイゼン等の滑り止めを必ず携行してください。6本爪以上のアイゼンをおすすめ
します。

※アイゼンを装着したまま建物内には入らないでください。

【山のようす 3月28日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は、最低が-16℃~-8℃、最高は-10℃~-3℃です。

ヒュッテ付近の積雪は170㎝程度です。標高2000m付近は80cm程度です。

山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。

【予約状況 3月28日現在】

現在満室となっている日はありません。

3月29日(水)、4月3日~19日は都合により休館いたします。

宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

定員制と予約人数に合わせて食材を背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。

当ヒュッテは定員制です。相部屋が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。

現在の食事の時間は夕食が17時30分頃~19時終了、朝食は6時30分~7時30分終了です。

日の出と日の入りの時間が食事の時間と重なる時期なので、朝夕の写真撮影などを目的とされる方は素泊まりされることをおすすめします。

宿泊予約されている方は遅くとも16時までに到着してください。

お弁当はできません。

また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
http://kitayoko.fine.to/information

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

登山道の状況が変化しやすい時期です。思いのほか歩行時間がかかることがあるので行程計画は無理のないものにしてください。

三ツ岳付近や大岳~双子池間はペンキ印を頼りに歩くルートです。積雪している時は不明瞭となります。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。
最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

【お知らせ】

当ヒュッテは昼食の提供をしておりません。また不定休となっているので休憩利用ができないことがあるのでご注意ください。

ロープウェイの営業時間は9:00~16:00です。

北八ヶ岳ロープウェイは4月3日(月)~19日(水)まで点検運休となります。

国道299号線の麦草峠付近は4月20日の昼頃まで冬季通行止めです。

当ヒュッテは救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】

営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)

夏期料金(6月〜9月)
1泊2食付き 8000円
1泊夕食付き 6900円
素泊まり 4800円

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して400円増しとなります。

冬季料金(12月〜3月)
夏期料金に対して800円増しとなります。

収容/30人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702