空の輝き

先日の長野県防災ヘリコプターの墜落事故で命を落とされた方々のご冥福をお祈りいたします。

昨年の長野県内での遭難発生件数は272件で、警察、防災、民間を合わせたヘリコプターの出動した総回数は240回のようでした。

悪天候でヘリコプターが引き返すこともあったかとは思いますが、遭難件数に対しての出動率が9割近くもあることを見れば近年の遭難者の捜索及び救出をいかにヘリコプターへ依存していたかがうかがえます。

太陽と内暈 Photo by Kenji Shimadate

太陽と内暈

ヘリコプターによる救出による利点は、行方不明者の早期発見や救助要請から病院へ収容する時間が短くなるため負傷や病気の方の身体への負担が大きく減らせることが挙げられるばかりか、地上から遭難現場へ向かう救助隊の2次遭難を防いだり隊員の体力的な負担も軽減してくれました。

事実、救出活動で疲労困憊している時に、空から輝きを放ちながら舞い降りる救助ヘリには大きな安堵が感じられるのです。

地上からの救助隊にとっても頼りがいのある存在ではありましたが、その機体と空からの救出に携わる優れた方々を一度に失ってしまったことは悲しく残念でなりません。

遭難件数(救助要請された数)の増加の要因に、山岳保険の普及と携帯電話の通話エリアの拡大で救助要請がしやすくなったことが挙げられますが、装備や能力不足での無謀な行動が起因となる遭難事例も増えています。

「山がどうなれば危険」「山でどうなると危険」ということを知らない経験不足の方が無自覚の無謀登山を行っていることが理由かもしれません。

無謀登山とならないように自宅を出発する前段階で入念な下調べと準備を行っていただくことを目指して長野県は登山条例を制定したのですが、今冬はスパッツ(ゲーター)の必要性も知らないようなレベルの方や遊び感覚で無防備なまま登って来てしまう方を目にする機会が多く、登山条例の周知徹底の難しさを物語る残念な状況となっているのです。

無防備なままでの登山は登山条例に反することになりますが罰則は無く、天候を始めとする運に恵まれてさえいれば何事もなく山頂に立って下山できてしまうかもしれません。しかし過去を振り返れば北横岳付近で2人の方が命を落とされ、20名近くの方が救出されているのが現実なのです。

登山条例を知らない、知っていても無視することは自由ですが、防災ヘリの墜落により長野県内では遭難者の早急な救出能力が低下しています。

ヘリコプターが出動できる時は遭難の第1報から最短1時間で病院へ収容することも可能でしたが、救助隊が遭難現場に徒歩で向かうことになる場合は到着するまで1日以上かかることもあります。そのため、入山者は行動不能となった場合でも厳しい自然環境の中で命を繋ぎ止められる装備と能力を持ち合わせておかなければなりません。

登山にはミスがつきもので道迷いや怪我などは誰にでも起こってしまう可能性があります。救出されるまでかなりの時間がかかるということを念頭に準備を整えて入山するようにしてください。

もう一つ。ソリ遊びは滑落、登山道外れるスノーシューは道迷いを意図的に行っているようなものなのです。どのような経緯で遭難しようとも救助隊は救出に向かいますが、民間人の救助隊員は自分の仕事を投げ出して出動要請に応じており、遊び半分で救出活動を行うわけではありません。くれぐれも遊び感覚の行為で救助隊の世話にならないようにしてください。

「事故を起こさない」「自分の命は自分で守る」この二つだけは入山する者の責務として、果たす努力を惜しまないようお願いいたします。

※積雪量の増加に伴い道標が完全に埋もれてしまっているところもあるので注意してください。

※登山道以外へ立ち入る方は自然を傷めないよう心掛けてください。

※目印に立ててあるポール(予備のものを含む)を持ち去らないでください。

※北横岳以北の山小屋は冬季閉鎖となっています。またこの方面への入山者は少ないので登山道は不明瞭となります。

※アイゼン等の滑り止めを必ず携行してください。6本爪以上のアイゼンをおすすめします。

※アイゼンを装着したまま建物内には入らないでください。

【山のようす 3月15日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は、最低が-18℃~-3℃、最高は-12℃~0℃です。

ヒュッテ付近の積雪は150㎝程度です。標高2000m付近は60cm程度です。

この1週間での積雪増加量は10㎝程度でした。

積雪は昨年よりは多いものの、例年よりも少ない状態です。

山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。

【予約状況 3月15日現在】

3月18日(土)、19日(日)は満室となりました。

3月16日(木)、23日(木)、4月3日~19日は都合により休館いたします。

宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

定員制と予約人数に合わせて食材を背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。

当ヒュッテは定員制です。相部屋が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。

現在の食事の時間は夕食が17時30分頃~19時終了、朝食は6時30分~7時30分終了です。

日の出と日の入りの時間が食事の時間と重なる時期なので、朝夕の写真撮影などを目的とされる方は素泊まりされることをおすすめします。

宿泊予約されている方は遅くとも16時までに到着してください。

お弁当はできません。

また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
http://kitayoko.fine.to/information

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

登山道の状況が変化しやすい時期です。思いのほか歩行時間がかかることがあるので行程計画は無理のないものにしてください。

三ツ岳付近や大岳~双子池間はペンキ印を頼りに歩くルートです。積雪している時は不明瞭となります。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。
最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

【お知らせ】

当ヒュッテは昼食の提供をしておりません。また不定休となっているので休憩利用ができないことがあるのでご注意ください。

ロープウェイの営業時間は9:00~16:00です。

北八ヶ岳ロープウェイは4月3日(月)~19日(水)まで点検運休となります。

国道299号線の麦草峠付近は4月20日の昼頃まで冬季通行止めです。

当ヒュッテは救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】

営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)

夏期料金(6月〜9月)
1泊2食付き 8000円
1泊夕食付き 6900円
素泊まり 4800円

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して400円増しとなります。

冬季料金(12月〜3月)
夏期料金に対して800円増しとなります。

収容/30人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702